ブラッドボーン:考察とかネタとか(2)
引き続きバチクソ長文ですので、読みたい方だけ。
【狩人の呪い】
これを語るにはまず、狩人の起源、ひいてはビルゲンワースや医療教会なども語らねば始まりません。
まず、ヤーナムにはビルゲンワースという学び舎がありました。学長ウィレームが教鞭を取り神秘を学ぶ場所で、ローレンス、ゲールマンが所属していました。
これを語るにはまず、狩人の起源、ひいてはビルゲンワースや医療教会なども語らねば始まりません。
まず、ヤーナムにはビルゲンワースという学び舎がありました。学長ウィレームが教鞭を取り神秘を学ぶ場所で、ローレンス、ゲールマンが所属していました。
ある日、ビルゲンワースの墓暴き達が、地下遺跡から古代文明の聖体を見つけてしまいます。そう、これが女王ヤーナム。しかもその女王は、上位者との繋がりまで宿していました。
ビルゲンワースの一部の人々は、思いました。彼女の血を拝領する事で、自分達も神秘の力を得て、更には上位者と通じる事が出来るのではないか。
しかし、ビルゲンワースでは、学長ウィレームが血を使った生体実験をかたく禁じています。ですが、一部の人々はこの力にどうしても触れたかったのでしょう。
ローレンスらは、ウィレームのもとから決別します。これが、後の医療教会の始まりです。
そしてこの医療教会を発端として、ヤーナムは医療の街にもなりました。
さて、予想していた通り、女王ヤーナムの血は凄まじいもので、人間に超人的な生命力などを与える事に成功しました。
さて、予想していた通り、女王ヤーナムの血は凄まじいもので、人間に超人的な生命力などを与える事に成功しました。
しかし同時に、人が獣へ成り果てる謎の奇病が蔓延。獣の病です。
これに対処すべく、医療教会はこの獣を殺す者たちを組織。民衆からも担い手を募りました。狩人が誕生です。
夢のような医療、謎の獣を殺し市民を守る行動力、当時の医療教会はもう英雄扱いです。医療教会初の狩人、ルドウイークは聖剣の狩人として人気を博しました。
夢のような医療、謎の獣を殺し市民を守る行動力、当時の医療教会はもう英雄扱いです。医療教会初の狩人、ルドウイークは聖剣の狩人として人気を博しました。
けれど、長くは続きません。殺しても殺しても獣は減らず、奇病は治まらず、いつまでたっても平穏は戻らない。それもそのはずです、血の医療が獣の病の元凶なのですから。
かくして医療教会への信仰心、狩人への羨望は徐々に薄れ、ヤーナムも廃れていきました。
そして現在、荒廃しきったヤーナムですが、それでも今もなお噂を聞きつけ病を治しに踏み入れる人々がいるようです。
その結果は大抵が、陰険なヤーナム民になるか、獣になるか、狩人になって血に酔うかしかなかったようですが。
――さて、長くなりましたが、狩人の呪いについて。
――さて、長くなりましたが、狩人の呪いについて。
彼らはあまねく、呪われています。血に酔った狩人が、のちに悪夢へ囚われ、終わらぬ狩りを繰り返すように。
いきなりズバッと入りますが、そうですね、その理由は狩人の起源となった医療教会、そしてビルゲンワースにあります。
学長ウィレーム先生は警句を残しています。
学長ウィレーム先生は警句を残しています。
「我ら血によって人となり、また人を失う。知らぬ者よ、かねて血を恐れたまえ」
彼はつまり、血の恐ろしさを知っていた。上位者との繋がりを持つ女王ヤーナムの血が、何をもたらすか。では、彼は何をどうしてそれを知ったのか。
その答えが、漁村です。
ゴースを神様として崇めていた漁村の噂を聞きつけたビルゲンワースは、ここに襲来。きっと「母なるゴース」を取り上げようとしたのでしょうね。
その答えが、漁村です。
ゴースを神様として崇めていた漁村の噂を聞きつけたビルゲンワースは、ここに襲来。きっと「母なるゴース」を取り上げようとしたのでしょうね。
村人達はこれに反発。断固拒否したに違いありません。
かくしてビルゲンワースは漁村を蹂躙し、ゴースの神秘に触れているであろう村人達を捕らえ、またゴースの聖体から血を拝領し、生体実験を行いました。これが、実験棟です。
ゴースを神様と無垢に崇めた村民に、ビルゲンワースは実験を繰り返した。上位者の血は何なのか、人間に注入するとどうなのか、自らも上位者になる事は可能なのか。穴だらけになった頭蓋骨が物語るように、実験棟で嘆く被験者や失敗作達が表すように、その行いは残虐を極め、冒涜の限りを尽くしていたと言えるでしょう。
学長ウィレームは、聖人のような事を言いながら、それに熱狂していたのか。であるとすれば、彼はなんて傲慢かつ欺瞞に溢れた事か。
漁村の入口には、村人が逆さ吊りにされています。あれこそが「狩人の業」であり「罪の跡」。
漁村の入口には、村人が逆さ吊りにされています。あれこそが「狩人の業」であり「罪の跡」。
そしてこれが後に、狩人の脳裏に刻まれる事になる「狩人の徴」です。
自分達を崇めていた漁村を蹂躙し、しかも上位者の眷属であるゴースを冒涜し、上位者の怒りを買ったのでしょう。
自分達を崇めていた漁村を蹂躙し、しかも上位者の眷属であるゴースを冒涜し、上位者の怒りを買ったのでしょう。
全て夢であったように消え去り、そしてまた狩りが始まる――それは上位者の「そんなに冒涜したければすればいい。悪夢の中で、血に酔うまで」という呪詛の現れかもしれませんね。
「……あれ? 昔の事だし、今の狩人と、全然関係なくね?」
「……あれ? 昔の事だし、今の狩人と、全然関係なくね?」
そう思うでしょう。ですが、狩人の始まりは医療教会であり、その医療教会の始まりはビルゲンワースであった。例えビルゲンワースから袂を別ち別の組織となろうと、ビルゲンワースの末裔には変わりない。だからこそ“呪い”なのです。
遺志を継承するものは、呪いもまた継承される。「赤子の赤子、ずっと先の赤子まで」とは、きっとそういう事なのでしょう。
古狩人シモンが嘆いていたのは、もはやビルゲンワースとは何の関係もなくなったのに、永遠に呪いを受けなければならない事を、知っていたからなのですね。
ちなみに狩人の持つ技である「内臓攻撃」も、狩人の業の一つです。
ちなみに狩人の持つ技である「内臓攻撃」も、狩人の業の一つです。
「聖体に直接触れ、拝領する事が神秘」というような事がゲーム中で明かされています。ビルゲンワースは自らの手で冒涜の限りを尽くしている事を思うと――本当に、狩人とは胸をかきむしられる存在ですね。
ローレンスとゲールマンも、漁村蹂躙に関わっていたのでしょうか。だとすれば、また違う見方も出来るでしょう。
ローレンスとゲールマンも、漁村蹂躙に関わっていたのでしょうか。だとすれば、また違う見方も出来るでしょう。
ただし、マリアは知らなかった。熱狂を知らず、ゲールマンを師と慕った。そして、自らの武器“落葉”を井戸の底に捨てた。自らの心が、ただ、弱かったがゆえに。
【悪夢の繋がり】
【悪夢の繋がり】
「メンシスの悪夢」の下には、よく見ると船の帆が突き出ていて「漁村」がある事が分かります。そして「漁村」の下には、街並みが見える事から「ヤーナム」があると言えます。
漁村の蹂躙の上に成り立ち、メルゴーを使った儀式に明け暮れるメンシス学派。
漁村の蹂躙により生まれた上位者の呪詛と、末裔たちへ受け継がれる呪いは、無限に満ちる水を降らすように、ヤーナムへ永遠に滴り続けている。
悪夢の場所もまた、深く考えさせられますね。
【女王ヤーナム】
上位者の赤子、メルゴーを身ごもった、恐らくは最初の母だろう、女王ヤーナム。
古めかしくも清楚で上品な白いドレスに身を包み、透き通ったベールを被り、生前は美しかったであろう事を夢想させる女王とは、ゲーム中に三度出会えます。
一つ目は、白痴の蜘蛛ロマを撃破した後。月前の湖で、暴かれた赤い月を見つめています。
二つ目は、メンシスの悪夢。メルゴーの寝所の手前で、泣きながらじっと見上げています。
三つ目は、聖杯ダンジョンのトゥメル=イルの最深部です。そこは彼女が幽閉されていた場所でもあります。
どちらもそのお腹は真っ赤に染まっていますが、実際に膨れているのは聖杯ダンジョンの方。それ以外ではお腹はぺったんこです。つまりメルゴーが取り上げられた後、という事ですね。
それはさておき、メンシスの悪夢にいるヤーナムは、メルゴーのいる方向を見上げ、しくしくと泣いています。そして、メルゴーを撃破した後に彼女のもとへ戻ると、プレイヤーへ敬意を示す様に深々と一礼し消え去ります。
これが意図しているのは何なのでしょう。
メンシスの悪夢が消える事か。メルゴーが殺された事か。実際にメルゴーを取り上げたのかもしれないあの乳母が殺された事か。
トゥメル人であったヤーナムが、上位者の赤子を孕んだ事をどう思うかによって変わる事でもありますが……私としては、メルゴーがメンシスの妄執から解放された事に対する感謝ではないかと思っています。
何であれ、彼女は赤子を身ごもっていた。しかしその赤子は、腹を裂かれて取り上げられてしまった。次にはその聖体をビルゲンワースと医療教会の拝領という名の冒涜に晒され、その挙句の果てに今度は自らも上位者になりたい、脳に瞳を得たいという渇望のみでメルゴーを用いた儀式に熱狂するメンシス学派の愚者共に、赤子を好き勝手にされている。
そこに情があろうと無かろうと、母となり、またトゥメル人の女王であったヤーナムにとって、どれほどの恥辱であったのでしょう。
メンシス学派は、大層な舞台をあつらえても、結局やっている事はビルゲンワースの辿った道、冒涜と虐殺でしかないのですから。
ただし、メルゴーがどう思っていたか分かりません。乳母を側に置き、悪夢で成長しようとしていただけで、メンシス学派の事など尾にたかるハエくらいにしか思っていなかったかもしれません。
ですが、ヤーナムは。美しくも切ない声で泣いていたヤーナムは。きっとそうではなかったのでしょう。
ブラッドボーンは「血液感染の物語」であると同時に「母子にまつわる血の物語」でもあるとすれば。
ヤーナムとメルゴーにも特別なものがあった、そう思いたいですね。
上位者の母となった女性は皆、暗い末路を辿っています。だとしても、どうか赤子に一欠けらの愛を。多くの上位者の赤子が、ついに得られなかった母親の愛を、ヤーナムはその時抱いていたのだと信じて止みません。
それこそが、低次元な人間の考え、かもしれませんが。
【イレギュラー続きの獣狩り】
プレイヤーがヤーナムを訪れ、目覚めると同時に始まった獣狩りは、イレギュラー続きでした。
【女王ヤーナム】
上位者の赤子、メルゴーを身ごもった、恐らくは最初の母だろう、女王ヤーナム。
古めかしくも清楚で上品な白いドレスに身を包み、透き通ったベールを被り、生前は美しかったであろう事を夢想させる女王とは、ゲーム中に三度出会えます。
一つ目は、白痴の蜘蛛ロマを撃破した後。月前の湖で、暴かれた赤い月を見つめています。
二つ目は、メンシスの悪夢。メルゴーの寝所の手前で、泣きながらじっと見上げています。
三つ目は、聖杯ダンジョンのトゥメル=イルの最深部です。そこは彼女が幽閉されていた場所でもあります。
どちらもそのお腹は真っ赤に染まっていますが、実際に膨れているのは聖杯ダンジョンの方。それ以外ではお腹はぺったんこです。つまりメルゴーが取り上げられた後、という事ですね。
それはさておき、メンシスの悪夢にいるヤーナムは、メルゴーのいる方向を見上げ、しくしくと泣いています。そして、メルゴーを撃破した後に彼女のもとへ戻ると、プレイヤーへ敬意を示す様に深々と一礼し消え去ります。
これが意図しているのは何なのでしょう。
メンシスの悪夢が消える事か。メルゴーが殺された事か。実際にメルゴーを取り上げたのかもしれないあの乳母が殺された事か。
トゥメル人であったヤーナムが、上位者の赤子を孕んだ事をどう思うかによって変わる事でもありますが……私としては、メルゴーがメンシスの妄執から解放された事に対する感謝ではないかと思っています。
何であれ、彼女は赤子を身ごもっていた。しかしその赤子は、腹を裂かれて取り上げられてしまった。次にはその聖体をビルゲンワースと医療教会の拝領という名の冒涜に晒され、その挙句の果てに今度は自らも上位者になりたい、脳に瞳を得たいという渇望のみでメルゴーを用いた儀式に熱狂するメンシス学派の愚者共に、赤子を好き勝手にされている。
そこに情があろうと無かろうと、母となり、またトゥメル人の女王であったヤーナムにとって、どれほどの恥辱であったのでしょう。
メンシス学派は、大層な舞台をあつらえても、結局やっている事はビルゲンワースの辿った道、冒涜と虐殺でしかないのですから。
ただし、メルゴーがどう思っていたか分かりません。乳母を側に置き、悪夢で成長しようとしていただけで、メンシス学派の事など尾にたかるハエくらいにしか思っていなかったかもしれません。
ですが、ヤーナムは。美しくも切ない声で泣いていたヤーナムは。きっとそうではなかったのでしょう。
ブラッドボーンは「血液感染の物語」であると同時に「母子にまつわる血の物語」でもあるとすれば。
ヤーナムとメルゴーにも特別なものがあった、そう思いたいですね。
上位者の母となった女性は皆、暗い末路を辿っています。だとしても、どうか赤子に一欠けらの愛を。多くの上位者の赤子が、ついに得られなかった母親の愛を、ヤーナムはその時抱いていたのだと信じて止みません。
それこそが、低次元な人間の考え、かもしれませんが。
【イレギュラー続きの獣狩り】
プレイヤーがヤーナムを訪れ、目覚めると同時に始まった獣狩りは、イレギュラー続きでした。
夕暮れの内から発狂する者が現れ、死人まで出ています。おまけに聖職者たちは獣に成り果て、もはや獣狩りどころの話ではありません。
きっと、教区長エミーリアまでが獣狩りであり、禁域の森以降が上位者狩り――つまりは神秘と対峙していく事になります。
白痴のロマが隠し、抑えていたメンシスの儀式と赤い月は、ロマを殺す事で出現します。
白痴のロマが隠し、抑えていたメンシスの儀式と赤い月は、ロマを殺す事で出現します。
過去には、現実で儀式を行った事もあったのでしょう。ヤハグル教会の外に、テキストが残されています。「見ためまえ! 青ざめた血の空だ!」つまりあの空の色が、あの場所に現れたという事ですね。
ただし、儀式自体は、失敗だったのでしょう。呼ばれたものは、もはや上位者と呼べぬ腐った集合体。そもそも上位者とは、悪夢でしか存在しないのですから。
もっともヤーナムという場所自体が、もはや現実なのか夢なのか、曖昧なところがありますが。
この獣狩りに挑む狩人もまた、イレギュラーな存在です。
この獣狩りに挑む狩人もまた、イレギュラーな存在です。
ビルゲンワースの時代から、多くの人々が没頭した血の実験、医療、脳に瞳を得るという事、赤子を身ごもるという事――ありとあらゆる物事を全てぶっ飛ばして、上位者の赤子へと至りますから。
本来であれば、叶わぬ事でしょう。三本のへその緒を用いてまで月の魔物を下した狩人は、例外中の例外です。
上位者が存在する場所は、悪夢の中。そして赤子にはそれを生み出す力がある。メルゴーも、ゴースの遺子も、悪夢を生み出していますから。この大例外である狩人が、やがて生み出す悪夢とは、一体何なのでしょう。
それは是非、貴公らにも考えてもらいたいです。
上位者が存在する場所は、悪夢の中。そして赤子にはそれを生み出す力がある。メルゴーも、ゴースの遺子も、悪夢を生み出していますから。この大例外である狩人が、やがて生み出す悪夢とは、一体何なのでしょう。
それは是非、貴公らにも考えてもらいたいです。
【獣の病とは】
医療教会がヤーナムの血を用いた医療を生み出した結果の病です。
人が獣に成り果てる、ならばヤーナムの血とは獣のそれであったのか? いいえ、応えはノー。受け入れる側に、問題があったのです。
この血を入れると、獣になる人、狩人になる人と現れます。というか、一部例外を除き、等しく獣の病が潜伏してる状態にあるのでしょう。
この血を入れると、獣になる人、狩人になる人と現れます。というか、一部例外を除き、等しく獣の病が潜伏してる状態にあるのでしょう。
そもそも獣性とは、人間誰しも持つものなのですから。例え聖職者であろうとも。
公式のインタビューにありますが、獣に成り得る人間には、獣性と人間性による「内的衝突」がせめぎ合っています。このせめぎ合いが強いほど、より強力な獣になるそうです。狩人が血に酔う事も、獣になる事も、この「内的衝突」に負けた結末なのでしょう。
そして狩人は、この獣性への対抗が極めて高くなければ、成れぬ存在でもあるわけですね。
しかし、心が折れた瞬間、狩人も獣に、あるいは血に酔うという事になる。
しかし、心が折れた瞬間、狩人も獣に、あるいは血に酔うという事になる。
ガスコイン神父やアイリーンの結末を思うと、プレイヤーの心はなんと強靭な事でしょう。全ての境が曖昧なものとなる赤い月の夜すら、平然と渡り歩いているのですから。
むしろそうでなくては、小さな使者、ひいては月の魔物に選ばれる事は無かったのかもしれません。もしかしたら、月の魔物の加護のようなものも働いているのやも。
ともかく獣の病とは、ヤーナムの血自体がもたらしたものではなく、彼女の血によって強く引き出された「人の中に共通してある獣性」ではないでしょうか。
ならば、獣に至るスイッチは?
ゲーム中、多くの聖職者がなっている事を考え、またギルバートの嘆きを鑑みると――これはもはや「祈り」ではないかと。
ともかく獣の病とは、ヤーナムの血自体がもたらしたものではなく、彼女の血によって強く引き出された「人の中に共通してある獣性」ではないでしょうか。
ならば、獣に至るスイッチは?
ゲーム中、多くの聖職者がなっている事を考え、またギルバートの嘆きを鑑みると――これはもはや「祈り」ではないかと。
獣になりたくない、死にたくない、どうか助けてくれ、神様。そう祈る事で、至るのではないでしょうか。
ただギルバートはmob獣になり、エミーリアは巨大な獣になります。信仰の重みの違いでしょうか? 困った時の神頼みと、敬虔な信徒では、祈りの意味も異なるでしょう。
そうだとすると、皮肉なものですね。祈りによって獣になり、祈りに縋らないものを殺すなんて。
とはいえその祈りが届いた相手が、人々が思い描く“神様”とは限りません。「月」のカレル文字には、悪夢の上位者は感応する精神であり、呼ぶ者の声に応えるというような文面があります。
とはいえその祈りが届いた相手が、人々が思い描く“神様”とは限りません。「月」のカレル文字には、悪夢の上位者は感応する精神であり、呼ぶ者の声に応えるというような文面があります。
嘆く人々の声に応えてくれちゃったとしたら、上位者は案外、低能な人間の言葉を聞く存在かもしれませんね。もっとも応じた結果、「内的衝突」が発生し、人間の身が精一杯反応し獣になるとしたら――上位者の考えを、低次元な人間が理解できるはずもありませんね。
夢主が抱くだろう狩人への狩りの成就の祈りと、古狩人デュラへの感謝の祈りを、上位者が変に曲解しなければよいのですが……。
【オドンって何者なのだ】
こればかりは本当に分からないですよね……。
夢主が抱くだろう狩人への狩りの成就の祈りと、古狩人デュラへの感謝の祈りを、上位者が変に曲解しなければよいのですが……。
【オドンって何者なのだ】
こればかりは本当に分からないですよね……。
姿が見えぬ上位者オドン――しかし名前がついた教会がある事を思うと、古くからヤーナムに存在し、何かしら関わってきた上位者となります。
この上位者の有名な所業と言えば、女性を孕ませまくって赤子を生み出そうとしているところでしょう。アリアンナしかり、偽ヨセフカしかり。とんでもねえ上位者です。
オドンもまた、赤子を欲していたのでしょうか。アリアンナは早産でしたが、もしも偽ヨセフカが無事に赤子を宿し出産していたら、オドンは赤子を得た事になります。
禁域の森から地下を通り、不法侵入を果たしたどこの誰とも知らぬ狩人に殺害され、赤子を得る事はありませんでしたが。
そうなると、夢主をどうやってオドンの魔の手から守るべきでしょう……。
そうなると、夢主をどうやってオドンの魔の手から守るべきでしょう……。
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