創作のネタバレしてしまっているので、読みたい方のみどうぞ。
我が家のブラボ小説の、各ルートイメージ。こういうの書きたい。
▼狩人(プレイヤー)
共に悪夢を抜け出す、正統派純愛ルート。
いくつもの悪夢を繰り返し、その全てで想い想われる関係になる。
必ずそうなるよう進むのだから、この狩人の執念はもはや恋慕の一言では語れない。
ヒロインのためだけに上位者になり、獣狩りの悪夢から解放し、そして自らが生み出した悪夢に引きずり込む。
けれど二人が幸せなら、それは幸福な結末。邪魔する者には血の鉄槌を。
イッツハッピーエンド!!
▼古狩人デュラ
幼い頃の出会いを忘れられなかった、甘酸っぱい初恋ルート。
油と炎に塗れた記憶は二人を現在まで繋ぎ、かの執念深き狩人すら間に入れない。旧市街の記憶は、二人だけのもの。
ヒロインは、ただただ、彼の側にいる事を願う。デュラにとっては、あの夜守れなかった旧市街の住人の最後の生き残りであり、彼にとって娘あるいは孫のような存在。(あの夜から影から見守り続けていたし)
ただし今の彼が守るのは、旧市街の獣たち。ヒロインが獣に襲われたとて、獣は結局殺せず。
重症のヒロインに輸血液を使い、獣へ堕とす。小柄だが美しい獣になった彼女を、谷底の焼け崩れた教会で囲い、守り続ける。
あの全て焼き清められた夜に、出来なかった事を果たすように。
▼カインの流血鴉(千景の狩人)
呪いから逃げる事をけして許さない、ヤンデレルート。
ヒロインの血の正体を知り纏わりつく。何も知らない彼女に穢れた血やカインハーストの事を伝え、限りなく本物に近い血族の末裔として、主になるよう強要。
集めた血を飲ませ、心を汚し、へし折り、血の女王のように扱う。
おぞましい夜に見出した、穢れた忠誠と、末裔への思慕。ただしそれは、閉じられた世界でのおままごとに過ぎない。けれどそれでいい、会う事などないと思っていた血族と出会い、自分の存在にも意味が生まれたのだから。
ならこれから先も、この呪いと共に生きる。二人だけで、最後のカインハーストの生き残りとして。ああ、なんて幸せなのか!
かくして流血鴉は、女王に忠誠を誓う騎士のように振る舞い、逃げる事を許さないヤンデレキャラへ華麗に転身。
ヒロインの精神は、当然崩壊。狩人の姿すら、分からなくなってしまう。
執念深さでは追随を許さない狩人の逆鱗に触れ、そのルートは以後封印される。